コレクション相場についての雑記
コレクション相場についての雑記
コレクション相場についての雑記
まず先に私のスタンスを表明しておきますが、転売は害悪でしかないと思っています。

以下は最近あれこれ理由を考えていた事に関するメモです。
その辺に落ちてるあり合わせの材料で作ったので精度は低いです。

添付画像1は、ポケカを全然知らない友達に説明するため去年の8月に作成した資料の一部です。
最近見返してみてびっくり!あれから1年弱、その価格はさらに高騰、がんばリーリエで5~6倍、エクストラに至っては10倍以上で100万近くの値が付くことも・・・
(2つ目の画像はがんばリーリエ(鑑定無し)の過去180日の価格推移をヤフオクで調べたものです。まだ上がるのか?)

去年8月の時点で異常な値段だな~、と思っていたのですが、
なんのなんの、初動も初動、まだ山に登ってもいなかったのです。
1年前に誰がこんな世界を想像できただろうか?

ちなみに画像の資料ではショップの戦略として高値で買い取っているというような事を書いていますが、当時そこまで詳細に見ていなかったので、相場の方が先に動いてショップが後追いしたのかもしれません。個人の主観なのであてにしないでください。

なぜここまで相場が高騰したのか、まず想定される要素を羅列してみます。
・ポケカ人口の急増
・転売ヤーの増加/フリマアプリの隆盛
・巣ごもり消費/自宅時間の増加
・投機マネーの増加
・海外コレクター市場の盛り上がり/安い日本

ポケカ人口が急増したのは、2018.7.6迅雷スパークあたりからで、
店頭で売り切れが続出するようになっていましたが、
まだこの時点では目立った転売は無かったと思います。

一方で転売ヤーの増加について、
2013年7月2日にサービスが始まったメルカリの
MAU(Monthly Active Users月に一度でもアプリを起動したユーザーの数)
の伸びが3つ目の写真です。(メルカリ決算資料より)

サービス開始後コンスタントに伸び続け、2018.1Qは702万人、
最近2000万人を超えたそうなので、この間に約3倍、
国民5人に1人が使っている状況になっています。(ヒエ~)

2020.2Q以降は新型コロナによる外出制限でユーザーの接続時間の増加が予想されます。
この時期マスク転売が取りざたされ、プレステ等高額転売の実態がTVで取り上げられ、それが手軽に出来る小遣い稼ぎの宣伝になり、新たな転売ヤーを増やしたという要素は否めないでしょう。

品薄で、定価で買えれば転売利益が見込める。
そんな商品があれば格好の的です。
たまたまそのタイミングでプレイヤーが増加しており品薄だったポケカが嵌まった。そういう事ではないか。

高値で買う人が居れば、それを見込んでさらに高値で買う。
市場参加者が増える事で自己実現的に価格は高騰します。
メルカリのグラフを見るとまだ伸び率は落ちておらずあと少しはこの相場が続くと思われます。
靴磨きの少年が現れるのはいつでしょうね。

コロナ前から、ウィスキーが高騰したり、中国切手が高騰したり、
世界的低金利状況から市場に金があふれ、投機先を探して徘徊しているように感じていました。
平成の30年間停滞し続けた日本をよそに世界の物価・賃金水準は上昇し、
今や日本は安い国と呼ばれる始末、そんな状況も多少は影響してるかなあ。
初代リザードン4000万とか海外のコレクターは金の使い方が違うぜ。
ちょうどポケモンネイティブ世代が30代後半にさしかかっているのも上昇要因なんでしょうね。

市場参加者が増える事で高騰する相場が有る一方、
参加者が増える事で暴落する相場もある。

「見返り美人」「月に雁」をオマージュしたポケモンカードが発売されるのを見て、
現在の「見返り美人」「月に雁」の相場を調べて愕然!
40年くらい前、小学生の頃2~3万してとても手の出ない憧れの切手だった
「見返り美人」「月に雁」が2~3000円以下だって!!

こちらはコレクターが減少し、かつてのコレクターはそろそろ終活という時期にさしかかり、
にわかに手にした個人売買ツールを使って、こぞって売りに出した結果、相場が崩壊したというところでしょう。
最近見たら無くなっていたが6年前はまだ切手の店があって、見知った値段で売っていたはずなんだが・・・

かつてコレクター市場の王様であった切手は、見る影も無し、
20年後のポケカもこんな感じでしょうかね。

物の値段というのはつくづく面白い。

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