ボランティアスタッフでデッキ診断をするのでちょっと頭の中を整理しておこうかと思う。

『自分の番に必ずすること』

自分の番にやりたい事を突き詰めていくと、

①エネルギーをつける
②ポケモンを出す

この2点に集約されます。

①については原則的に1ターンに1枚しかエネルギーをつけられず、
それ以上手元に有っても無駄になります。

技に使用するエネルギーの数と相談してエネルギーの代わりに手紙を採用すると
2ターン分のエネルギーを確保し、
かつ次のターンのドローの質が上がるので有効です。

②については、EX主体のデッキと、
進化ポケモン主体のデッキでは考え方が異なり
1体だせばOKの前者が比較的ゆっくりと展開すれば良いのに対し、
進化して初めて能力を発揮する後者は迅速に展開する必要があります。
したがって、後者はポケモンのサーチ能力を上げる必要が出てきます。

具体策としてボールを多投して展開スピードを上げる事になりますが、
ポケモン自体の枚数とボールの枚数でデッキ枚数を圧迫し
エネルギーや道具に回せる枚数が激減し、
カツカツのデッキになるので初心者にはお勧めしません。

①と②を実現するための手段として、③サポートを使う。があります。

いずれにせよ、手札がエネルギーばかり、サポートばかり、ポケモンばかり
という状態では、次の行動の準備ができないため、
サポート、ポケモン、エネルギーをバランス良く手元に確保するように
デッキを組む事が要請されます。


『ドロー・サーチ・補助ドロー』

ドローについては、現状プラターヌ博士が一番強力であり、
これを主軸に据えたデッキが一般的です。

プラターヌで7枚引けば、
エネルギー・ポケモン・サポートが含まれている事がほぼ期待できるでしょう。

ドローサポートとしてはティエルノ・サナ・オダマキ博士等がありますが、
ティエルノでは上記3種を揃えるのは困難であり、
サナの5枚ドローでも力不足の感があります。

それを補うため補助ドローが必要になるわけです。

補助ドローとしては
・シェイミEX(セットアップ)
・オクタン(アビスハンド)
・ペロリーム(テイスティング)
・アンノーン(おきてがみ)
・フライゴンその他

・ダート自転車・炎のトーチ
・灼熱の大地

などがあります。

エネルギー・ポケモン・サポートの3種を手札に揃えるために、
補助的な役割を果たすものにサーチがあります。
サーチについては、だいすきクラブなどのサポートによるサーチもありますが、
ここではグッズによるサーチとします。

ポケモンを確保するためにレベルボール・ハイパーボール
エネルギーを確保するために はかせの手紙
サポートを確保するためにトレーナーズポスト、(変則的にバトルサーチャー)
という具合です。

何故ポケモンそのもの、エネルギーそのもの、サポートそのものを増やさないかと言いますと
一般的なスタンダードサイド6枚戦では自分の番というのは実は多くて10回程度しかありません。
サポートなら11枚以上の物は対戦中使われない計算になります。
エネルギーもしかりです。

実数を増やすと手札がサポートばかり、エネルギーばかりという事態が起こりやすくなります。
サーチの効用は山札から今必要なカードを抜き出す事と、
それにより次の番のドローの質を上げる事ができるという圧縮にあります。

ポケモンについてはベンチの数との絡みがありやや事情が異なりますが、
今欲しいポケモンを持ってくるという行為は次のアクションに繋がっていきますので
非常に有用になります。

デッキ構築の極意はつまるところ、
今必要な物をいかにして揃えるかという所に尽きるのであり、
エネルギーとポケモンとサポートを毎回引く事を目指すという事になります。


『戦術カード』

ここまでは回るデッキの作り方の話です。

これを基礎として、あとは戦術カードを組み込んでいきます。

戦術カードというのは、
・フラダリ・ポケモンキャッチャー
・AZ・まんたんの薬
・力のハチマキ
・気合いのタスキ
といった勝負を決めたり確定点をずらすためのカードです。

サイド6枚をどう取り切るかというプランニングを考えて
これらのカードを採用してデッキの完成となります。


『典型的構築例』

現在XYレギュにて想定できる構築は以下のとおり

・プラターヌ軸
 プラターヌを主サポートとし、バトルサーチャーでトラッシュに落ちた
 その時必要なサポートを使う構築で現在最も多い構築
 
・コンプレッサー構築
 プラターヌ軸の派生であるが、コンプレッサーとバトルサーチャーを多用
 メタルチェーンや夜の行進などトラッシュを使うデッキと相性がいい。

・シェイミ構築
 白レックウザ、エンテイなど主に速攻デッキに使用される。
 サポが少なくグッズを多投する。
 他のデッキで助っ人的に使われるシェイミとは役割が異なる。
 
・コルニ軸
 ルカリオEX、エルレイドなどの補助ドローと併せて展開する闘専用構築

・ジャッジマン軸
 ジャッジ・サナ・オダマキなどをメインとする構築 主にオクタンと組み合わせる。
 ダブルドラゴンエネルギーなど、重要パーツを捨てたくないデッキに好適。
 ま、これはまだまだ研究中ですけどね。

こんな感じかな。 

コメント

でいとな
2015年11月13日23:20

これ先週読みたかったです。
2日間で4時間、10組くらいのデッキ診断をしましたが、
①ポケモンラインが細く、多種の初心者っぽいデッキ25%
②プレミア行っちゃっうほど強いけど、更に上に行きたい25%
③公式デッキ紹介+αで、デッキの質はそこそこ高いが、実戦経験が乏しいので、
 ポケモンの組み合わせが環境に有っていない。30%
④大好きなこのポケモンでデッキを強くしたい。20%
相談される方としては、④が一番盛り上がりました。
好きなポケモンが自分と同じポケモンだったりしたら、もう最高ですw
1組(1人~3人)親子で子供用の1デッキ~学生さん3人組をMax30分で
進めていました。
また、自分で使ったこと無いデッキも質問されるので、その辺りは苦しかったです。
ずっと話していると喉が渇くので、飲み物持っていると安心です。
みなさん真剣に聞いてくれるし、とても楽しかったです。

デッキ診断より、ホタチの生態講座のほうが聞きたかったです。
是非そちらのほうもよろしくお願いいたします。

ホドホド
2015年11月13日23:25

今までこういったものをあまり考えずに「これは違うなぁ。こうかなぁ」といろいろ試行錯誤あるのみだったので、非常に勉強になります。こういうのを意識してデッキ構築するとより楽しくなりそうです。

かめーる
2015年11月14日7:20

〉でいとなさん

ホタチの生態とは、また懐かしい名前が出てきましたね(笑)
新しい試みがどのようになるのか楽しみです。

〉ホドホドさん

よかったら あやしげな構築論の過去記事も読んでみて下さいねー。

つばP(つばさパパ)
2015年11月14日9:09

デッキアドバイス横浜でやりましたが楽しかったです!

用意した方がいい物

2時間しゃべりっぱなしなので飲み物必須でした。
相手がメモするのでメモ帳と筆記用具あった方いいです。
カードの説明と、どのパックに入っているか調べる用にiPadかスマートフォン必要でした。

かめーる
2015年11月14日11:59

〉つばさパパさん

弟さんでしたっけ(笑)コメントありがとうございます。

オーガナイザーイベント割りと好評みたいですね。
若冠コミュ障なんで不安ですが、お茶とメモを持って頑張ります!

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