10年以上前、時々中国をブラブラしてました。

当時は改革開放が始まったばかりで、
サービスという概念が無い事や、色々カルチャーショックがありました。

・距離感が

電車で同席するとやたら煙草を勧められる。
(いちいち断るのも面倒なのでしまいには大体もらってました。)

中国には「煙酒不分」(イェンチュープーフェン)という言葉があり
酒と煙草は一人で飲んではいけないという不文律があるそうです。

そしてやたら人にからむ。
放っといてくれないですね。
当時外人がほとんど居なかったので珍しかったからかもしれませんが、
プライバシーという概念は無いに等しいです。(トイレには個室が無いし)
良く言えばフレンドリー悪く言えばずけずけ踏み込んでくる。
旅行先では嬉しいですが、これが日常だと思うとうんざりしそう。

距離感が日本人と違うと感じました。
百貨店とか人混みに入っていくと、通行人がガシガシ当たってくる。
3秒に1回「ワレ、何ぶつかっとんねん!」というレベル。

いちいち気にしても仕方が無いので、そのうち自分も避けなくなりました(笑)
あと同性愛者でもないのに男同士肩組んで歩くのも違和感でした。

・列に並ばない

サービスという概念が無く、売り上げと自分の給料が関係ない社会だったので、
店員に売る気が無い。むしろ売ってやってるという気持ちで仕事しているのがありありと分かった。

何でもかんでも「没有(メイヨー=ありません)」で済ませようとする。
目の前にあってもこのセリフを言われる不条理。
当時の中国で一番良く聞いた言葉がこのメイヨー。

列車の切符なんかおとなしく待ってたら買えない。
我先に殺到し、横から割り込むので窓口前は押し合いへしあいの喧噪空間が発生する。

当時は外人向けの料金と国内向けの料金が異なり窓口もちがったので、
あの生存競争に参加しなくても良かったのは逆に救いだったかな。
(倍以上の料金が要りますが)

このへん かの国は公共という言葉が無いに等しいので、
列に並ぶという感覚は皆無に近かったですね。
上品に列に並ぶ人もいますが、多くの人はそういう感覚なので、
窓口前は常にそういう人達があふれています。

文化の違いとしか言いようがない。

それはもう良いとか悪いとかの問題ではなくて、
常識が違うんだと解釈して馴染むか近づかないかするしかないですね。

日本的美学の観点からは受け入れがたいですが・・・

コメント

ケッキン
2013年5月16日1:06

日本のバトカニのような形式だったら、列はどうなるんでしょうね.

かめーる
2013年5月16日6:50

まあ、ああいう形式での開催自体無理なんじゃないですかね。
どこでも物を食べ どこでもゴミを捨てるという特徴があるので、
会場前の列もすごい事になると思います。

人のふりみて我がふり直せという事で・・・

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