※日記テーマ「虫のたわごと」
 思いつきと思い込みで書く根拠の無い日記。
 


1990年代半ばから続く不況は、すでに20年になろうとしています。
途中2002年2月からの回復局面を指していざなみ景気と呼称しているようですが、
実感としては ずっと不況である。という感じです。

学校で習ったレベルで言うと、
キチンの波、ジュグラーの波、クズネッツの波、コンドラチェフの波といった物があって、
景気というのは良い時も悪い時もあるものだと思い込んでいた。

20年経って、どうも違うのではないかと思い始めた。


景気は循環しない。


18世紀後半からつづく技術革新により、
新しい製品が次々に開発され、それが人々の必需品となった。
(電気冷蔵庫・洗濯機・TV・クーラー・自動車という新旧三種の神器がその代表)

それらが行き渡るまでの過程は基本的に経済の拡大期だった。

その前提の中で、在庫が整理されれば 経済が回復するという状況が生まれたし、
設備投資の時期によって経済の波が発生するとかいう事が起こっていた。


今日本で起こっている状況は、前提が違う。

財は行き渡り、消費は拡大しない。
(景気とは消費の量)

新しい価値を作り出し、消費を喚起し成功を収める企業はあるが、
(グーグルとかマイクロソフトとか)
それは あくまで例外であり、TVを作れば、車を作れば、
まだ持っていない人に売れるといった過去の状況とは明らかに違う。

今は限られたパイの奪い合いをしている状況。
そこで起こる事は、安売り競争、ギリギリまで無駄を省く消耗戦。

景気が回復するはずが無い。

冷熱均衡を迎えた先に どうなるのか?

社会・経済のモデルを見なおさないといけない。
過去の理論があてはまらない世界に生きているという自覚を持つべき。

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